栄養士からのお話

砂糖と成人病

普段、糖分は気にしていますか?
身の周りにある缶ジュース・缶コーヒー・コーラには目に見えないですが、驚くほどの糖分を含まれています。

ご存知でしたか??

「砂糖」の取りすぎは、虫歯を作る事はもちろんですが、極めて危険であり、さまざまな病気を招きます。
普段、よく使われる「砂糖」の中の白砂糖(グラニュー糖・上白糖)は、中に含まれている不純物を全部取り除いて作られます。
ですから、本来持っている「ミネラル」も全て取り去ってしまいただの甘い味の蔗糖となります。

1) 砂糖とカルシウム

蔗糖を分解するのにはカルシウムが必要になります。

カルシウムは、ミネラルの中の重要な一つですが、日本人の成人一人の一日当たりの目標摂取量を満たしていないのは、カルシウムだけなのです。
ご存知のように、カルシウムは歯や骨の主成分として丈夫に保つ働きがあります。

しかし、カルシウムをたくさん摂取していても、それ以上に糖分を摂取していると体に吸収される分のカルシウムが無くなります。
摂取量が不足すると、肥満・動脈硬化・高血圧・糖尿病などの成人病を招く原因にもなるのです。

2) 砂糖とカリウム

日常、不規則な生活をしている時に、糖分を多く摂取しすぎると「手足が動かなくなる」ような病気になったり、最悪、心臓まで止まることもあります。

血液中の糖分が高くなりすぎると、血中のカリウムというミネラルが筋肉細胞の中に多量に入ります。そのカリウムによって筋肉を動かす事が出来ず手足が動かなくなるからです。

又、筋肉の塊である心臓も動かなくなり、心停止してしまう周期性四肢麻痺の状態(不整脈・手足が動かない)になり、最悪、命を落とす事にもなります。

このように、砂糖(糖分)を多く摂取しすぎると、すぐに影響が出るのではなく、積み重ねで徐々に負担となって体内の色々な部分に問題が起こり、体の調子を崩す事になってしまいます。

今からでも遅くはありませんので、糖分を取り過ぎないように心掛けてみてください。>